東京の人は京都がお好き
表参道駅で降りて、京都弁(みやびな京ことばではなく)でベラベラしゃべる
私が横浜に引っ越したことを東京にいる十年来の友達に伝えると、大喜びしてくれて会おうということになりました。
青山通のおしゃれなカフェでランチしながらおしゃべりしたり、散歩したり。一緒に仕事をしていた頃は子育てが大変で、こんな風にゆっくり話もできなかったな。
彼女が京都を離れて6年。京都出身でありながら、京都のことはもう記憶が薄れるくらい(彼女談)、東京の生活を楽しんでいるそうです。それなのに、東京の人たちは、京都出身だというと、うらやましがり、さらに、最近の京都の店のことをよく知っていて聞いてくるし、自分よりすごく詳しいのだそう。
「どっちが京都人か分からんわ。私がバッタもん違うか?。笑」
バッタもんと言えば、私も何十年も住んでいたのに、京都人扱いはしてもらえないし、でも、関東に行ったら行ったで「関西ですか?」と聞かれます。私のアイデンティティなるものはどこに。
そんな私も、京都に来て三年目くらいまでは、なかなか京都弁が分かりませんでした。
さらに、友達の家に電話をかけると、お母さんが出られて「〇〇子~、九州なまりの人から電話よー。」なんて言われてましたし(^^;)
やっと慣れて、第一声を発しただけでは、「京都じゃないな」、とバレなくなったころ引っ越しです。
そんなことを思い出しながら、二人で歩いているうちに、表参道からちょっと入っていったところでSOU SOU KYOTO 青山店を見つけました。
SOU SOUと言っても、男性はピンとこないかな。京都発で、京都風の色使いながら、ポップな布製品や服、雑貨を扱うお店です。男性ものの服やおしゃれな足袋もあります。
SOU SOUさんといえば、京都の花遊小路から奥へ入っていったところ一帯がお店になっていますよね。ここ5年くらいの勢いすごいな、と思っていたんですけど、東京や海外にまでお店が出てるんですね。
しかも、かなりの大盛況で、雨の日なのに、次から次へとお客さんが来ます。
「ほらほら、また来はったでえー。京都大好きの人たちが。」
友達は、毒舌ながらもSOU SOUの製品を手に取って、すごく詳しい。京都発の店で、観光客だけでなく、京都人が好きな店は、間違いなく伸びる法則ですね。
なにしろ、京都の人は、「これが好き」とは直球で言いませんからねw
そういえば、私、最近、東京の駅で隣に立った人が持っていたカバンが、京都の有名なあの帆布店のもので、「あ!」と言いそうになりました。
でも、名前なんだっけ?、ド忘れしたな、あの店。
あそこの店も、行けば東京から来た観光のお客さんで一杯です。
「ほらほら、なんやった、東山通に面してるお店で、三条と祇園の間くらいにあって、兄弟で喧嘩しはった店。」
「あー、あそこな。・・・あそこ、どっちもバッタもんにならはったなぁ。」
毒舌の友人ですが、イイ人なんです。⇒ 横浜暮らし1年生
今週末は親戚の結婚式で、久しぶりに京都の自宅に戻ります。