女ふたり、桜咲く春の京の町を散歩~前編~(京都駅から東山安井)
京都駅から東山通~三条大橋まで歩くだけで大満足
写真データを整理していたら、昨年春、東山を散策したときの写真が出てきました。
・これは散策中に撮った妙法院。東山にある天台宗のお寺です。有名な三十三間堂を管理するお寺。こうして門から見える景色が素敵なお寺はたくさんあります。
観光地を定めて行くのもいいですけど、歩くだけでも楽しい京都です。京都駅で会い、七条通から、祇園を通り、三条大橋まで意外と歩けるものです。リピータさんなら、超混雑している有名観光地を歩くより楽しいかもしれないですよ。
2016年京都の桜シーズンにはちょっと早いのですが、京都観光を検討されている方に参考になれば、と、私たちの道中に撮った写真と観光地を前編・後編に分けて紹介します。
京都駅で落ち合い、寒いので英国屋でお茶
歳の差はあるけど、気の置けない仲良し女友達と半年ぶりに再会。4月上旬の朝は寒いので、8時から開いている烏丸中央口のカントリーハウス英国屋さんでお茶をしながら本日の予定をまず計画…のつもりが、久しぶりのよもやま話で計画にならず。
JR京都伊勢丹内の店なのでサービスはいいですし、食事もいただけますし、ほかの店は開いているところが少ないので助かります。ほっこり。ピンぼけ失礼。
www.kyoto-station-building.co.jp
あっという間に11時を回り、とりあえず、東山へ向かっていきましょうかと、七条通を東へ。七条大橋を渡りつつ振り返ると、鴨川沿いの見事な桜の木から、桜吹雪が!
(もし、鴨川沿いを散策するなら、府立植物園近くの半木の道=ながらぎのみちの枝垂桜がおすすめ。こちらの内容は近いうちに写真付きで書きますね。)
そして、七条通をさらに東へ歩きながらぶらぶら。
女坂と、レストラン「イルパラッパラルド」
京女生が行きかうことで有名な女坂にたどり着きました。女坂にある新日吉神宮や1枚目の写真の妙法院の前でパチリ。新日吉神宮=いまひえじんぐうと読むのだそう。豊臣秀吉をひそかにお祀りしてきた歴史があるそうで、中に「豊国神社」があります。
神社名の「日吉」は秀吉の幼少時の名前「日吉丸」が由来だそうで、幕府の目を免れるためカモフラージュしてきたのだそう。ちなみに、新日吉神宮の少し西、耳塚に近い「豊国神社」とは別のものです。
正午までは少しあったのですが、レストランに早めに入ることにしました。。
味が良いのはもちろん「適度にリーズナブル」かつ「話題の店」は、毎度誰かを案内する度に悩みます。イルパラッパラルドさんは女坂に10年以上前からあり、多くの人が知っているお店ですが、まだ一度も行けてなかったのです。
私たちが入店してから、あっという間に席が埋まりました。人気のほどがうかがえます
私たちはパスタの2800円のコースを注文。味はそれぞれ別々のパスタを頼み、シェアすることにしました。湯気でちょっと曇ってしまいましたが、アツアツです。
すごいボリューム…味はすごくいいんですけど。これは大盛サイズに匹敵するくらいの内容で、アラフォーとアラフィフがシェアしても食べきれませんでした。京女の食べ盛りの学生さんなら満足するでしょうね。
前菜と、デザートは量もちょうどよく、見た目も綺麗な盛り付けで、おいしかったです。写真は果物のフレッシュ感がよく伝わるシャーベット。店内にはピザを焼く窯があって薪の火が上がっています。ガラスの大きな窓と白いテーブルが印象的。雰囲気が良かったので、夜の食事にも良いと思います。
東山の安井金比羅宮が何の神社か知らずに
東山通を北上。京都陶芸会館で、美しい清水焼の数々を拝見しました。購入もできるようですよ。私は五条坂の陶器まつりの時に陶器を買うので今日は見学だけ。豆皿が可愛かったです。
ここまでくると、清水寺へ向かう人たちで東山通(京都の人は東大路をこう呼ぶ)が混雑します。清水寺へ行くなら、早朝に行く方がいいですね。
そして、通りかかったのがここ。鳥居にこんなことが書かれているなんて珍しい神社だし、はいってみよっか~と気軽な気持ちで中へ。それにしても、神社なのにファッションホテルが隣接しているという不思議な光景。
安井金比羅宮です。私はこの神社の名前と、この中にある石の存在はそれぞれ知っていたのですが、まったく結びついていませんでした。知らずに入ってびっくりです。
京都に来て、20年以上になるので存在は知っていましたが、ここだったんですね。「悪縁を切り、良縁を結ぶ」ということなんですね。まあ、ここに来る用事がなかったのは、幸いだったということにしましょう。
若い女の子たちが、お札のいっぱいついた縁切り石の穴を通ります。男性とのご縁もいろいろですものね。結ばれないものは、さっさと別れた方がお互いのため。ところで、サイズ的に、私、この穴通るかしら(笑) ちなみに、方向を逆に通ったら大変なことになるそうです。表⇒裏 裏⇒表 と順番があるのだそう。
ここに飾られていた絵馬をちらっと拝見しましたらば、男女のドロドロ、家族のドロドロ、お金のドロドロ、人間の欲や恨みつらみが重なってすごいオーラを放っていました。
「○○が奥さんと別れて、私と結ばれますように」
芸能界や政治家の間で騒れている例の事件は、決して他人事ではなさそうです。くわばらくわばら… ちなみに奥様側からのもありました。
境内にあるやまぶきの黄色が、鮮やかでそれがかえって物悲しくうつりました。
安井を後にし、祇園に向かいます。
後編に続く。