2016年4月開業「京都鉄道博物館」へ。夕方入館してみた。
今週のお題「ゴールデンウィーク2016」
ガチ鉄子ではなく、ゆる鉄道ファンな私が、4月29日に開業した「京都鉄道博物館」をレポートします。
もともと梅小路公園には機関車の展示があり、SLにも乗車ができるようになっていたので、鉄道博物館ができる話を聞いたときには、「なぜさらに博物館が必要なのだろう?」というのが第一印象でした。
以前、名古屋のリニア鉄道館に行ったときに、さすがJR東海!と思う立派な設備でしたので、それに対抗するようなものをJR西日本も作りたいんだろうな、それを超えられるのかな、と思いました。
実際に出来上がってからの印象では、施設の規模は同じ程度ではないかと思います。好みの問題でいうと、私はリニア鉄道館の案内の方が、ホスピタリティの面ではかなり良かった感じました。(もっとも、オープンしたばかりでしかも混雑しているGWの様子と比べるのはよくないかもしれません。今後に期待。)
京都の鉄道博物館の良さは、一言でいうと、マニアックな鉄道の楽しさばかりではなく「生活に密着している鉄道の良さ」も大いに感じられるところです。JRだけではなく、京都市電の開業時や最終電車の鮮明なビデオが拝見できるのは貴重です。
京都タワーや、東寺の五重塔や東山を借景に、新幹線や鉄道が走る様子を高いところから眺めることができて、楽しい時間が過ごせました。京都駅ビルの屋上からの景色より開放感があります。
しかし、コンパクトにまとまって一つの館内で完結するリニア鉄道館と比べると、とても敷地が広いですので、子ども連れの親御さんは配慮が必要です。
京都鉄道博物館では、もちろん、鉄道技術そのものの良さも楽しめます。
私の田舎は電車ではなく、ディーゼルカーが走っていましたから、気動車のこのパワーを感じる雰囲気は好きですね。
この気動車の下をくぐれるんですよ。モーターがいっぱいです。
信号もいいですね。電車好きなので、先頭車両によく乗ります。運転士さんが指さしして信号確認しているのがカッコいいので眺めたいんです。あの信号は、点灯している位置によって意味があるんですね。
メカ好きの方にはきっと喜ばれるんではないでしょうか。
このほかにも、レールのポイントを変える操作ができるコーナーもありました。レールのポイントは、海外の映画でレール脇のテコみたいな棒を使い、力づくで切り替えている様子が思い出されますが、ここでは当然、電気で操作です。
パンタグラフが操作される様子の短い動画です。パンタグラフってこんな風にガッシャンと降りてましたっけ…
私はブルートレインや、そのマークなどが好きです。幼少時、旅行や外出で、めったにいかない遠方の駅まで行くと、見たことのなかった珍しい種類のブルートレインに出会い、ワクワクしました。あのパネルが鮮やかでとても綺麗なんです。
20代のころ、「あかつき」に乗ったことがあります。高校の修学旅行は東京から「はやぶさ」で帰った記憶。
蛇足ですけど、わたしの高校の修学旅行は、門司港からフェリーで大阪港へ入港し、そこから奈良・京都をバスで回って、新幹線で東京へ移動し、東京から最後にはやぶさで帰るというハードなスケジュールだったんです。プロフィールにも書いていますが、そのときに気に入った京都に住みたいという願いが叶って、今ここにいるのですから不思議です。
このように、ブルートレインで食事をとれるようになっています。(別途、レストランも館内にあります。)
座って、お茶することができました。お弁当も色々と種類があります。
お弁当は売り切れでしたが、ソフトクリームを食べながら、参考までに写真を撮りました。舞妓弁当とか、おばんざい弁当とか京都を意識したお弁当もあります。お茶の形が懐かしい~
夕方行くと入場は並ばなくてもいい。でも、子どもがよろこぶ展示物は見逃すかも!!
タイトルに書いたとおり、夕方から行きました。並ぶのはある程度しょうがないですが、混雑しすぎるのが苦手なんです。ゴールデンウィークは18:30まで営業されています。(通常17:30迄)16時に行けば、閉館まで2時間半あるから駆け足で全部みられるだろうと思ったんです。
実際に、全く並ばず、入場はスイスイ~♪でした。
しかし、ジオラマは、早い時間に並んでいた人たちで閉め切られてしまいました。
アナウンスで、どこかの展示室が17:30で締め切りだと言っていましたが、このことだったのかと思います。私たちは下調べをしていかなかったので、そういう面では失敗でした。ホームページにも、階ごとの展示物について文字では示してありますが、内容は分かりません。
夕方は、自由に見学できるようになりましたが、ジオラマの電車はほとんど動いていませんでした。中で人が操作するパネルがありました。自動で動かしているのはわずかな部分だけのようです。
シミュレーターも、入場整理券を既に配ってあり、17時過ぎて通りかかったら、それを持っている人のみが入ることができると言っていましたから、並んで獲得する必要があるのだろうと思います。
電車でGOのいいやつバージョンというところですかね。
ほかに人気があるのは、「きっぷ売り場で切符を購入して、自動改札を通すというコーナー」でしたが、そこに親子連れが長い行列を作っていることに驚きました。
これにわざわざ行列するというのは、みなさん車での移動がほとんどということなのでしょうか? と、思っていたら、発券した切符に義経号がスタンプされる情報がありました。
ちびっこ向けの、タカラトミーのおもちゃ(プラレール)で遊べるコーナーもありました。ここなら、夕方、空いていますので親御さんも遊ばせながらちょっとほっこりできるかも知れません。
入り口付近の展示です。新幹線のゼロ系って顔がかわいいですね~!
ここは、駅のプラットホーム状のスペースになっていて、このゼロ系新幹線のほか、C62形蒸気機関車と、80電車が並べて展示してあります。残念ながら、中には入れません。
京都鉄道博物館は1階から3階まであります。もう少し落ち着いてから、全フロアをゆっくりもう一度楽しみたいです。エレベータなどのバリアフリー化はすすんでいましたので、身体の不自由な方でも、移動は可能です。
各列車の脇で写真を撮ってきました。一番右の雷鳥のボンネットタイプは、なんとなくクラシックなイメージですけど、最近まで現役で走っていたように思います。真ん中はクハネ581-35というタイプで、最後は「きたぐに」として運転していたものらしいです。(ネットの情報なのですが。)そして、向かって左はみなさんご存じ、「500系のぞみ」としておなじみだった新幹線の車両です。この形この車両の奥にトワイライトエキスプレスが展示されています。
順番が前後しましたが、上の展示場が一番メインになる場所です。
最後はここ、蒸気機関車の展示場に出てきます。ここに来ると見慣れた光景なので安心します。
そして、このあと、旧二条駅の駅舎がお土産売り場と出口になっているのですが、17:40で、お土産コーナーも入場受付終了したと書かれていました。繰り返しますが、GWは18:30まで見られますが、人気のあるコーナーは早めに終了するので気を付けてください。
※お土産ショップ(ミュージアムショップ)は、鉄道博物館に入館しない人でも入ることができます。別の日に行ってきましたので、レポートしました。
結論 まずはじめに2階の展示室を見てから、あとで1階に展示されている電車を楽しむべし!! やっぱり夕方は比較的空いているので、大混雑を避けられますよ。