カステラ ド パウロ 北野天満宮のポルトガル菓子屋さん
カステラの元祖・ポルトガルの焼き菓子をいただきに。
知り合って15年ほどになる、歳上の悪い友人と、帰省時に北野天満宮のポルトガルのカステラやさんでお茶しました。彼女のリクエストです。いつも珍しいものや美味しいもの、美しいものへの嗅覚が鋭い彼女に従うと、ハズレがありません。
ラジオで聴いて、カステラドパウロに興味を持ち、店を調べたとのこと。私が以前、北野さんにきた所、この店はありませんでしたから、比較的新しいと思います。
会っている間中、彼女の毒舌は健在でした。
私に、もう暫く京都に帰ってくるな、その方が貴方は幸せなはず、と夫婦仲をぶち壊しかねないことを言うんですよ。(^^,,)
といいつつ、私に帰ってきて欲しくない理由は、彼女の旦那さんの都合で関東に引っ越しの可能性があり、またそこで一緒遊べるからですけどね。^_^💦
まあ、結婚して20年、決して平坦な生活ではなかったことを彼女はよく知ってるということもあるのですが。でも、私は今、幸せです。
夫とは離れている方が不思議とお互いのペースを守れるし、喧嘩もしなくて済むし、むしろうまく行く。京都の素晴らしさと旦那の良いところを垣間見るくらいが丁度良いと思ってます。
いずれにせよ、関東ライフもあと1年ほどです。
さて。話はお店に戻ります。元造り酒屋の蔵を生かしたお店。白い壁と木の部分との切り替えが暖かみがあり、可愛らしいです。カステラ ド パウロの看板、木枠がステキ。
扉はガラスの下が、マジョリカタイルになっていて、これまた美しい。
ポルトガルの民族衣装可愛いですね。刺繍も綺麗。
そして、こちらは結婚式で使うドレス。重厚なレースが幾重にも重なり、足元までしっかりレース。あまりの美しさに言葉を失い、暫く息を飲んで見つめていました。
鶏、ガロのベル。二階の席からはこれを鳴らし店員さんを呼びます。
この鶏「ガロ」の言い伝え、私は知らなかったので調べてみたところ、こんな話がありました。
罪の濡れ衣を着せられそうになった人が、裁判官の家に行き、テーブルの鶏が処刑前に鳴いたら執行を止めるよう言ったところ、奇跡が起きたそう。
それから、幸せの鶏、ガロとして知られているようです。
これ、何処かで見たことがある、と思ったら、先日、横浜の元職場の送別会で、ポルトガル料理店を使ったときデザートで出てきたあれと同じだわ^_^
https://yokohamalife.senmon-shop.com/entry/2019/09/29/205747
パオンデローの甘く優しい卵の風味に魅了される
引き続き、話はお店に戻ります。酒蔵を利用しただけあって、お店の吹き抜けは気持ちいいです。
この、真下にレジと持ち帰りカステラやお菓子のショーケースがあります。
注文したのは、四種のお得なカステラ食べ比べセット。
コーヒーが最高です^_^
カステラは、パオンデロー含む、ポルトガルの三種と、手前の長方体の日本のカステラ。パオンデローは、奥の容器に入ったものです。
カステラの原型のようなものです。
右側にチラッと見えるのもカステラです。塩が少し効いて、より甘く感じます。左側のも、カステラだけど、素朴な風味で美味でした。
このような卵を効かせたフワフワの風味のカステラや、トロリとした生地も日本には無いもので珍しかったのですが、二人の意見が完全一致だったのは、手前の長方体の、日本のカステラが一番美味しかったこと。
お店の店主が長崎で得てきた技術だそうですから、味は確実ですね。
甘く、ザラメのきいた一般的な日本のカステラの味わいに慣れてしまっているという事なんでしょうね。
色々な、お菓子を買い求めてひっきりなしにお客様が来ていましたから、そちらも味わってみたいです。