京都にちじょう365 ときどき観光気分

京都に長く住んでいる人が日常の目線で京都の片隅から語ります。 まとめサイト等、他サイトへの文章・写真の無断転載はお断りします。

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京都で電気自動車(i-Miev)に3年乗って感じた、メリットとデメリット

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結論から言うと、決しておすすめはしないが、自分では気に入っているEV車

  • 車のスペック 三菱アイミーブM 2012年に新車で購入
  • 乗っている人 このブログ書いている40代主婦 

30代で免許取得 しかし、運転せず40代に。必要性を感じて、買い物や送り迎えのため、つまりチョイ乗り用に購入。運転はかなりの慎重派。法定速度遵守スタイル。

運転エリアは京都市内もしくは、周辺地域に限る。1日の平均走行距離5~10㎞

 

最初のうちは、ちまたの充電ポイントで充電していると、知らない人から興味津々に車のことを聞かれることが多かったです。最近は、リーフもよく見かけますし、珍しさもなくなってきましたが、検討もしくは興味を持たれている方のために、長く乗った私なりの感想をまとめてみました。

ただ、日産のリーフとは違い、三菱のアイミーブは軽自動車ですし、あまり見かけませんので、人気はないと思います。ガソリン車の三菱アイと同じ形ですし、区別がついていないだけなのかもしれませんけど。

 

アイミーブを使うメリット

※2012年の時点の話です。これ以降に改定があったと思いますので参考までに。

  • 音:とにかく静かに発進する。ウィーンというような音が人工的に出る仕組み。

  • スピード: ちょっと踏み込むと一気に加速する。坂道も楽々上がる。

  • バッテリー: 京都の中心地に限るが道が平坦なので、さほど消費しない。

  • 価格: 補助金を利用したのでかなり安くついた。ガソリン車で高めの軽自動車と変わらないくらい。現在は補助金額が下がったけれども、車体価格自体が値下がりしているので手に入れやすいと思う。

  • 税金: 重量税がかからなかった。自動車税は、私が住んでいる自治体では、今のところ一般の軽自動車税と同じ。

  • 維持費:EV車は任意保険料が若干安くなる。ガソリン代が掛からない。これが一番お得に感じるところ。自宅に200vのコンセントを設置するのに7万円くらいかかったが、コンセント設置にも5万円ほどの補助金を頂戴した。関電のプランで深夜電力を使えば、さほど普段の電気料金に響かない。充電は3~4日に1回くらい。
    電気代は正確に測ったわけではないですが、電気自動車導入前と後とで、あきらかに増えた感もないんです。毎日充電すると、違ってくるんでしょうけど。

  • 回生ブレーキ: 坂道を降りるような場所では、いつの間にか充電のメモリが増えていることがある。

  • 充電:近所に無料の急速充電スポットが複数ある。公共の施設や市営の駐車場にあるスポットだとマナーが良いので、さほど待たずにすむ。イオンモールに充電スポットあるのは知られているものの、営業車に使われているリーフも来るので、順番を待つことになる。特に、土日祝日は使いづらい。でも、最近は一般のお店やコンビニにも充電スタンドが設置され、無料または安価で充電スポットを利用させてもらえることが増えてきている。今後も利便性は上がると思う。急速充電ではないが200v充電スポットはかなり多くなってきた。京都市内だと、府庁、植物園、総合資料館、醍醐に契約カードの要らない無料急速充電スポットがある。 

ev.gogo.gs

  

最近、小川珈琲の本店にEV充電スタンドができていてちょっと嬉しかったです。

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小川珈琲

EV車のデメリット、不満に感じたところ

  • 価格: 三菱のディーラーさん独自の割引はなかった。「補助金を使うから値引きできない」と言われたが、本当にそうだったのか、当時はネット上に情報がなかったので比較のしようがなかった。

  • 走行距離: 遠方まで行けない。100㎞走るということだが、あくまで、信号なく平坦な道をノンストップで走ることができれば、ということだろう。一般的な使い方だと50㎞走ればよい方だと感じている。

  • 音: 静かすぎて、耳の遠い方だと人工音が聞き取れていないのではないかと、かなり慎重に近づく必要がある。夏はエアコンを入れるのでウィーンという音がして、それに気づいてもらえることがある。

  • エアコン: 電力の消費が大きくなるエアコンは、極力入れないようにするしかない。冬は激寒!!

  • 充電時間 急速充電で30分は長い。

  • 充電スポット:インフラが整っているというには、まだまだ数が少ない。契約カードを持てば、コメダ珈琲など、充電スタンドをスマートに使える場所は増えてきている。基本的にディーラーにはカードをかざして使える急速充電スタンドが用意されている。しかし、さほど走行距離がない場合、月に2500円以上の契約金を支払うのは、ムダ金になりかねない。万が一の電欠に備えるためのメリットがあるくらい。

  • 他ディーラーでの充電について 日産など、別のディーラーさんでも充電は受け付けては貰えるがその場にいるアウェー感半端ない(笑)気にし過ぎかもしれない。日産の整備の方に、充電のコンセントをさす場所が分からないと言われ、スムーズに行かないことがあった。一応、満タン充電で500円。お茶なども出してもらえるし、日産の車も眺められて一石二鳥?なのかな。ちなみに三菱の担当営業さんによると、「うちにリーフはしょっちゅうきますよ」、と言ってたから、まあリーフがそれだけ幅を利かせてるってことなのだろう。

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アイミーブに乗って起きた大失敗を晒すよ

山道はやめておこう

購入したばかりのころ、100㎞走行を鵜呑みにして、山の施設(一応京都市の住所)に遊びに行くことにした。営業さんに「そこまで走りますよね?」と確認したら、「大丈夫と思うんですけどね」というので、とにかく行けるところまで行こうということになり、山道をトライ。

とりあえず、花脊の付近までは良かった。でも途中でやばい感じになり、携帯の電波がつながらない山中でバッテリーがあと9㎞。引き返すこともできない。

そこで奇跡的に山道が下りになり、回生ブレーキのおかげで、私たちは山の施設にたどり着くことができたのだった…! 

とにかくレッカー車を手配してもらって、よく朝、滋賀県側から大きなレッカー車が山道を走って来てくれた。よくあの大きなレッカー車で、山道を離合(方言だよね)しながら、降りてもらえたものだと感謝してる。私たちはメロディーバスに乗り、山道をとほほな気分で下山… たぶん花脊までくらいなら余裕で行けると思うが、それより北に上がるのは要注意。

 

高速道路は慎重に

この車で門真までいけるかな?ということになり、満タンにして、夫の運転ではじめて高速道路を走ってみた。第二京阪めっちゃ快適。スピードも一定速度で走ればさほどバッテリーは減らない。

しかし、帰りに、充電してから高速に乗るように夫に言っているのに「大丈夫」とたかをくくったため、渋滞に巻き込まれ大失敗。また電欠に近い状態になり、第二京阪を降り、四条畷で充電してくれるところを探さなければならなかった。

…ちなみに、アイミーブは一つ上のグレードの方が距離を長く走れるようなので、高速道路の走行を検討されるならそちらがお勧め。それとも、リーフを選ぶか。もしくは、PHVを選ぶのが賢明。

 

アイミーブの使い勝手についての結論

京都市内を通院や買い物程度に利用するなら、快適便利な車。基本は家で充電することにしても、適度に充電スポットもあるので、場所を把握しておけば、万が一に備えられる。セカンドカーとしては、維持費も少なく済んで、最適な車だと思う。

ファーストカーとしてはおすすめしないが、我が家では、遠方に行くときは公共交通機関を利用することにして、車はこれ一台しか持たない。維持費がかからないのは、助かります。

電気自動車がエコと言えるかどうかについての意見

電気自動車は電気を使う以上、エコと言えるかどうかは難しい。でも、排気ガスはでないし、静かで、周囲に迷惑をかけることは少ないと思う。充電スポットによっては、太陽光を利用したものもあり、自宅で太陽光発電を利用するならさらにエコと言える。

できれば、今後は山の施設に太陽光発電の充電スポットを設けてもらえれば、遊んでいる間に充電できるし、山道をクリーン&快適に走れて便利だと思うので、ぜひとも期待したい。

 

バッテリーが長持ちしないとか言われていますけど、3年半経って、特に走行距離の変化は感じません。どちらにしても、今後は遠くへは行かないし、10年走れば、十分元が取れると思って気に入って乗っています。

 

 

追記:最近、奈良方面に遠距離走行のあと、帰りがちょっと心配になったので、城陽のアルプラザの充電スタンド(エコQ電に寄りました。クレジットカードとメールアドレスがあれば、その場で登録して、すぐに充電することができました。定額ではないので、キホンは家で充電して、急なときのみの利用に助かります。

 

あと… アイミーブの中古車、坂を転がるように価格下がりすぎ

 

 

中古屋さんに出ている価格に、大ショックです。

 

 

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